クリエイターブログ/システム開発

システム開発

SQL Server のレプリケーション設定

概要

SQL Server のレプリケーションでは、各コンポーネントを以下のように呼称します。
()内はそれぞれの役割を出版業界に例えたものです。

・パブリッシャー (出版社)
・サブスクライバー (購読者)
・ディストリビューター (流通業者)
・アーティクル(記事)

レプリケーション元となるのが パブリッシャー、
レプリケーション先となるのが サブスクライバー、
レプリケーション対象のデータ(アーティクル)を流すのが ディストリビューター の役割です。

多くの場合、ひとつのサーバーインスタンスが、パブリッシャーとディストリビューターを兼任します。

設定手順

前提

・パブリッシャー、サブスクライバー共に SQL Server Developer エディションを使用しています。
  ○パブリッシャーサーバーで Express および Compact エディションは使用できません。
  ○サブスクライバーサーバーで Compact エディションは使用できません。
・SQL Server Management Studio がインストール済みとします。
・データベースは作成済みの状態とします。

hostsの編集

パブリッシャーサーバー側、サブスクライバーサーバー側の双方で、hosts ファイルにサーバー名を記入します。

※ hosts ファイルは C:\Windows\system32\drivers\etc\ の中にあります(デフォルトの場合)
※ SQL Server では、IP アドレス、または FQDN で登録されている SQL Server インスタンスはサポートされていません。

パブリケーションの作成

SQL Server Management Studio で パブリッシャーサーバー側 (レプリケーション元) に接続。
オブジェクトエクスプローラーの [レプリケーション] フォルダーを展開し、 [ローカル パブリケーション] フォルダーを右クリック。
ポップアップメニューで [新しいパブリケーション] を選択。

パブリケーションの新規作成ウィザードが開きますので、画面の指示に従って進めます。

ディストリビューションの設定を行います。
画像では、パブリッシャーと同じインスタンスをディストリビューターに設定しています。

アーティクルの設定を行います。
画像では、パブリケーションデータベースに含まれるテーブルを指定しています。

パブリケーションの作成が完了すると、
オブジェクトエクスプローラーの [レプリケーション] フォルダー内 [ローカル パブリケーション] ノードに項目が追加されます。

サブスクリプションの作成

SQL Server Management Studio で サブスクライバーサーバー側 (レプリケーション先) に接続。
オブジェクトエクスプローラーの [レプリケーション] フォルダーを展開し、 [ローカル サブスクリプション] フォルダーを右クリック。
ポップアップメニューで [新しいサブスクリプション] を選択。

サブスクリプションの新規作成ウィザードが開きますので、画面の指示に従って進めます。

「パブリケーションの作成」で設定したパブリッシャーサーバーと、サーバーに含まれるパブリケーションを指定します。

サブスクリプションの作成が完了すると、
オブジェクトエクスプローラーの [レプリケーション] フォルダー内 [ローカル サブスクリプション] ノードに項目が追加されます。

設定完了

SQL Server Management Studio で パブリッシャーサーバー側に接続。
オブジェクトエクスプローラーの [レプリケーション] フォルダーを展開し、さらに [ローカル パブリケーション] フォルダーを展開します。

レプリケーション元に設定したパブリケーションを展開すると、レプリケーション先に設定したサブスクリプションが確認できます。

稼働中のレプリケーションの状態を確認する場合は、レプリケーション モニターを使用します。
オブジェクトエクスプローラーの [レプリケーション] フォルダーを右クリックし、ポップアップメニューで [レプリケーション モニターの起動] を選択します。

最新記事

クリエイターブログの関連リンク